2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧
東京のラップクルー「TYO」による楽曲で、ビートを作ったyureiはTYOGhOSTの別名義にあたる。 対照的な2MCの声質・その掛け合いがトラップビートの爆発力をこれでもかと盛り上げるツクリになっているのが良くて、Twitterで見かけて辿り着いたMVのグリッチエラ…
Hyperpopのプレイリストに入れられ、いろんなサブジャンルをつまみ食いしたような自由奔放なループの応酬。 よくセールスポイントとして出てくる反逆性やエモーショナルな要素は見えてこず、そこに貪欲さがむき出しな感じ。 1分20秒前後と短く劇物的な趣が推…
モダンかつ破天荒に無二のラップを連打する、トップハムハット狂の出世作。YouTubeのMV再生回数は2000万回を超えた。 トラックメイクを担当したDYES IWASAKIとは”FAKE TYPE.”というユニットで活動中。 ビジュアルを手掛けたのはDEMONDICE (カレン)というアメ…
世界標準のデジロックを響かせるAA=が、coldrainとCrossfaithのヴォーカリストを召喚したのがこの1曲。 アルバム「#5」には”#5 ver.”として収録されており、ツインヴォーカルとデジタルハードコアで途轍もなく破壊的。 長らくAA=のエレクトロニック系のノセ…
一度聴いただけでは掴み切れないほどの凄まじいコードの浮遊感と複雑なトラック構成。 過剰な要素がカオティックに混ざったバランスがチャレンジング。間奏部分は映像にコードネームを書いており、密かな自信が垣間見える。 UTAU音声ライブラリ「水音(ミネ…
”問題児”キャラで突如脚光を浴び、ラッパーデビューでさらに人気を集めてしまった2003年生まれの18歳。それがBhad Bhabie(バッド・ベイビー)。 初のミックステープではいきなりLil YachtyやTy Dolla $ignとも共演しているし、並みならぬ注目ぶりは明らか。…
洒脱な土台にエレクトロニカやブレイクコアの躁感をポンと提示してしまう長谷川白紙の爆発力。 捉えどころのなさを言うなら諭吉佳作/menも通じるところがあって、この2人によって何が起こるか分からない緊迫感がさらにきめ細かくなってくる。 Hyperpopにもあ…
2022年に出たばかりの曲で、クレジットされている3組ともトラップメタルのアーティスト。 スクリームごと激烈に音を割った無残なマスタリングがなされており、リスナーを選ぶことこの上ないが、自分はこういう曲を求めていたと言いふらしてレコメンドしたい…
思えばあまり聴く機会が少なかったamazarashiを、新しめのリリースからさらってみた。 令和二年とはすなわちコロナ禍の日々であり、雲行きが怪しいばかりの世界を生きていく様が”ポエトリーリーディング”というスタイルで歌われる。 沈んだムードを感じつつ…
「I wanna be a hippy」等々90年代からハードコアしてきた大物Technoheadが、20年代に鳴らす最新形態。 昔ながらの源流となるフーバーやアシッドが彩りつつ、キックの迫力は確実にモダナイズされている。 GHzのリンクからジャケットを見てもらおう。謎のカブ…
前情報なしで聴いて「ハハーン、さてはV系と見せかけてわざとシュールな歌を歌うコミックバンドかな?」と推察するも、ちょっと探せばどうやらこの理不尽な詞がフロントマン・ティンカーベル初野の作風らしい。 他の曲を見渡して「凍らしたヨーグルト」「大…
Arcaがリミックスしたという情報を受け取り、ちょっと聴いてみた芸術家ローリー・アンダーソン。 アルバム「Big Science」は40年も前のリリースであるが、ヴォコーダーやカットアップといった電子音楽の手法がふんだんに盛り込まれた。「O Superman」はまる…
顔のあるハートがヘッドホンをつけているロゴマークのおかげもあってか、どこかハートフルで温かさ・親しみやすさを感じる。「BURNING TIRES」は1分しかないので導入に最適。 歪みに歪む太い808は、underscores寄りのインディーロック系Hyperpopを思わせる。…
Gearboxの急先鋒。出て間もないころから先鋭的だったSo Juiceが指し示す最先端のRawstyleがここに。 雑食性で濃密なトラックメイクはまさしくSo Juice。Dubstep~Trapをブレイクに持ってきちゃうあたり、「Rawstyleが最強だから」的な強い意志を感じる。 何…
東方アレンジの名曲「ナイト・オブ・ナイツ」は、あれから音ゲー界隈の定番に。このリンクから生まれたコンピレーションが「オールナイト・オブ・ナイツ ルナティック」。 鋭く煽り立てるラップと伸びやかなヴォーカルの対比だけでも十分聴き応えがあるだけ…
先月太鼓の達人に追加された新曲で、紀元前の世界をテーマとした「太鼓」で「太古」な曲。 「きたさいたま2000」に手法が近いと感じるのはある種伝統で仕方ないが、そもそもこんなにも並ならぬ独創性のガバキック曲を書けるヒトを他には知らない。 ちなみに…
Fujimi Industry Recordsの最新コンピ「Extraterrestrial Hardcore!!!! Vol.2」。このシリーズはエクストラトーンオンリーであまりに凄絶。 この13曲目。「WHYNOTME」=”なんで私じゃないんだよ!!”の声が引きずり込むノイジーな轟音が、一層の絶望感を巻き…
海外からも熱視線を浴びるTohji(日)らの、さらに深遠なラップ世界「KUUGA」。 息遣いをチョップしたエクスペリメンタルなビートが荒涼とした空気を感じさせ、デジタルにうねるフロウの圧が際立つ。これがイチから生まれていることが末恐ろしくなる。 Brodi…
過去にはマイク・シノダのプロデュース曲もあるBecko(ベコー/伊)。公式でカタカナでも名乗っている。 オルタナ、ヒップホップ、トラップの垣根を取り払う目覚ましいサウンドを響かせるBeckoが、ここにきて”アニメ”チックな曲を投下する。 Kawaii・Anime・…
(sic)boyらとの共作で頭角を現しているプロデューサー・KMのアルバム「EVERYTHING INSIDE」収録曲。 Z世代らしさに長けた表現に終盤のHyperpop的サウンドデザイン。LEXもノリにノってるし、独自のセンス同士がセンチメンタルにかつ激しく融け合う。 先日「関…
アニメ「オカルティック・ナイン」のオープニングテーマ。こんな”9”という数字の表現は他では決して見られない。 いとうかなこの歌声はMAGES.が展開する”科学アドベンチャーシリーズ”の顔としても機能していて、その存在が世界観の一つのパーツとして親しま…
同じくMvungとNEOTEKの「Paralysis」からたどり着いた。 ぐにゃぐにゃして鬱屈としたトラップから突然疾走感が出てくる2段構え。 和太鼓みたいなキックのトラップのワル感の正体とは? soundcloud.com
6thが束ねるIllegal wave Recordsから、NASHURIがリミックスを投下。 ステゴロ感溢れるオリジナルに反して、4つ打ちを離れる斬新なドロップを放り込む意外性にやられた。 同時リリースの「Depolarization」も、Schranzの要素が入って楽しい。EPタイトルとい…
フィンランド語で歌われ、北欧の風を感じる歌。 Faunの民族的・土着的サウンドは雄大な世界観を感じさせ、これは「ペイガン・フォーク」と称される。 思えば、元々知っているコルピクラーニのスタイルもこういう思想に通じているのかも知れない。 www.youtub…
「Asphyxiate feat. Ryo Kinoshita」で存在を知った、日本のメタルコアバンドPrompts。 爆発力ある轟音が快く、身を委ねられる1曲。 メタルコアはヒップホップやエレクトロといった色々なスタイルともつながっているし、好きなバンドがいっぱいあるからもっ…
Ladyscraperによる新プロジェクト”WARR”の音源がPRSPCTから登場。 ブレイクコアを軸とし、ガバ勢もメタル勢もガッチリと囲い込むノイジーなトラックが並んだ。ここに挙げた「Jeff Leppard」は最終曲。 プロデューサーとして名を連ねているRuss Russellはかつ…
HARDCORE TANO*Cの人気企画でUSAOに与えられたテーマ「演歌」「新世紀」「Ragnarok」と、その解答。 1番でガチ演歌をやって、サイバーなUSAOパートで上書き…すると見せかけてしっかり2番の歌が聴こえてくる。この構成のおかげで4分弱をツルッと聴けてしまう…
脳が溶けるような無二のベースミュージック「Rude Boi EP」から1曲。 同時発音数を抑えつつも深みと奥行きがあって、一つ一つの音が鋭く刺さる。 NXSTYとの「Ketamine」も鬼の如きハーフステップが一段と強力。 www.youtube.com
Los Kjarkasの「Llorando se fue」およびKaomaの「Lambada」をサビに引用した、ジェニファー・ロペス最大のヒット曲。 ラッパーのピットブルとともにラテンのルーツを織り上げたナンバーといえる。 「今日はフロアで踊り明かそう」というメッセージがストレ…
hololiveのVTuber・獅白(ししろ)ぼたんのソロ曲で、作曲・作詞はかめりあが手掛けている。 ”プライド”をライオンの群れ<プライド>と引っ掛けていたり、要所要所でバックグラウンドを刻み込んでいるのが分かる。 野生的なテーマに対して、サイバーなダブ…