Harsh Recordsから最近始動したレーベル「Harsh Army」。 重くハードなTrap～Dubstepが連なる中、珍しくアメリカのコンポーザーによるRawstyle系楽曲を発見（しかも170BPM）。 オランダやイタリアにはないエグい音が目白押しだから、これから目が離せない。 …

原曲はブラジルの名曲「ティコ・ティコ・ノ・フバ（作曲：ゼキーニャ・ジ・アブレウ）」。 ヴァイオリニストのデイヴィッド・ギャレットの手による、ラテンとロックのハイブリッドなアレンジ。過去にはクイーンやメタリカなどとのクロスオーバーも実現。 初…

泣く子も跳ねる本場のハードコアフェス「Thunderdome」のアンセムメーカーにDither（蘭）が決定（前回はGuerrillas＝Neophyte, Tha Playah, Nosferatu & Furyan）。 アンセム的要素は踏襲しつつ、見事なまでのDither最新兵器サウンドを放った。最近のDither…

DragonForce（英）が、映画「タイタニック」の主題歌（セリーヌ・ディオン）をカバー。「My Spirit Will Go On」ではない。 名バラードが、RIZARDIがメタルにハマるきっかけを与えた100％ドラゴンフォースサウンドに転生。情感たっぷりのメロディラインも曲…

Disobey Records2周年記念EP。BreakStyle（西）の曲は尖っているのに隙がない。 ブレイクにユニークな音遣いを差し込みつつ、Mainstream～Uptempoの間を200BPMで駆け抜ける心地よさ。 Broken MindsとかeDUBとか、スペインのハードコア勢には結構こういう鋭さ…

”かめりあ feat. ななひら”楽曲の中でも究極にカオス展開と超物量な1曲（9分超）。BPM変化はもちろんのこと、プログレッシヴロック的な意味からか変拍子も拡大解釈上等。 この1曲で15曲分くらいの音楽的アイデアが詰まってる気がするし、恐らくベラボーな様…

”SEX”というワードが入る日本語ソングは数あれど、「新町」（青森最後の詩人ひろやー）に似た衝撃が来たのも仕方のない話。 Pink Guyは主にアメリカで、「Joji」などの名でも活躍しているアーティスト。この通り日本語でも歌う。 流れで見つけたDepth of Bla…

縁あって聴いた、いわゆる”VTuber”のための音楽。楽曲は日本のクリエイター・TEMPLIME。 ジャジーな味付けのエレクトロ系ポップスで、キャラクターのメロウな歌声は強く世界観を与えている。 デュレーション（発音の長さ）が絶妙に統制されることによって、…

2017年、エミネム（米）がRevivalしたと思ったら、翌年急に”スリム・シェイディ”がRevivalした例の件。 まさに”神風”が如くドでかいディスを放ちまくる姿は、世界に大きな話題を呼んだ。 160BPMというヒップホップにしては珍しいBPMに乗せ、エミネムならでは…

力強くもキュート、ポジティブなポップスを送り出すシンガーソングライター、メーガン・トレイナーの新曲が登場。 リリース予定のアルバムのテーマ「自分を愛する」に違わず、”この身体とこの顔で生まれてきたわ。これは遺・伝！”と宣言している。 「All Abo…

Insane S（伊）、MCにRob Gee（米）を迎えたSystem Overload（蘭）の最新アルバム「The Devil In Eye」からの新曲。 オールドスクールに戻ろうとする曲は数ある中、この曲はニュースクールも掲げている。それでいて愚直にアップテンポハードコアを追求する姿…

ダブステップなどを得意とするSnavs（丁）と、メタリックなシンセサウンドが目立つNXSTY（加）のダークなトラップチューン。 金属が激しく軋むような鋭いシンセに、110BPMのビートが絡むトラップにしては重苦しい展開。 これに限らずNXSTYの音の質感は、どこ…

驚異的な演奏力とブルータリティ、オゲレツさを誇る、知る人ぞ知る3ピースバンドInfant Annihilator（英）の最新アルバムより。 リードトラックはとっつきやすい展開で、激烈な音数でもヘヴィさがしっかり立っている。 MVに映る3人はなぜかラッパーっぽいい…

22歳という若さのフレンチコアプロデューサー・Crypton（蘭）。最近はハードスタイルプロデューサーとの合作を続々リリースしている。 Sefaの作風にも通じるしっかりしたハーモニーの曲で、メロディ＆ハーモニー系のハードコア好きの自分としては、後半完全4…

Yellow Clawが2014年に放った、「Shotgun ft. Rochelle」の流れをくむヴォーカルトラップナンバー。 Aydenの明朗な歌が一転、ドロップはフロアが揺れること請け合いのビートが炸裂。シンセリードが独創的。 Yellow Clawには間違いなく、トラップ×パーティー…

オランダのハードコアユニット・Rotterdam Terror Corpsを長きにわたって支えてきたDJ Distortionが日本上陸。 Rige Musicのオーナーとしても、Hardcore界に歴史を刻み続けてきた存在。 新曲のみならず最新リマスターも次々リリースし、時代に即してアップデ…

映画「SING」の中で、スティーヴィー・ワンダーの楽曲（1973 邦題：くよくよするなよ！）をトリー・ケリーがカバー。 劇中で歌うのはMeena（ミーナ）というゾウのキャラクターで、引っ込み思案な性格を乗り越え、エネルギーあふれる歌唱でオーディエンスを沸…

ブラジルの歌手・ドラァグクイーンのPabllo Vittar（パブロ・ヴィター）の曲。 Charli XCXや同じブラジルのAnittaなどともコラボ経験があり、ますます脚光を浴びている。 ブラジリアンポップにレゲエ～トラップ～ジュークをまたぐビートでヴァイブス急上昇。…

Dataklysm（英）が本拠地Motormouth Recordzからリリースした最新EP。 情け容赦のないキック（145BPM）がサンプルまみれの奇ッ怪なハーフビートと混ざり合う、なかなか難解な1曲。 3曲目「Larry」では、うってかわって突進するような曲調を見せつける（もち…

アニメ「ちびまる子ちゃん」オープニングテーマ（1996～1998）。ごくごく薄く、この曲をリアルタイムで聴いた記憶がある。 カヒミ・カリィらしいフレンチポップ風ながら、賑やかな音使いのトラックは小山田圭吾による。 今でこそ「おどるポンポコリン」でお…

”ふしあわせという名の猫がいる だから私はいつも ひとりぼっちじゃない”という一節が、ぐっと曲世界に誘う。 ほの暗い雰囲気ながらも、この浅川マキの歌に少しずつ引き付けられるところがある。 詩は劇作家でもある寺山修司。 www.youtube.com

エモーショナルなベースミュージックに定評のあるIllenium（米）最新アルバムの最後を飾る楽曲。 シンセサイザーなどによる豊かなハーモニーの中にもビートがクッキリ浮き上がり、センチメンタルなヴォーカルが響くIlleniumスタイル。 イントロ曲「Angel (Lo…

今月リリースされたInvaïssor, Killer MCとの新曲「Son Of A Bastard」を探しているついでに発見した1曲。 ハードコアDJのMenthalquake（伊）だがこの曲は4つ打ちですらなく、ダークで妖しくうねるエレクトロ系ボーカル曲。 基本的に”その筋の人”の”別の筋の…

現在CMでも使われているNasの曲（2002）。ベートーヴェン”エリーゼのために”の旋律が耳を引く。 子供のコーラスがフィーチャーされ、彼らに「努力すれば、なりたいものになれる」と諭しているよう。 ラップの中ではストリートライフのみならず世界史などにも…

この曲がリリースされてから既に3年。N-Vitralの新しい方向性を刻み付けた革命的一発。 N-Vitralサウンドたらしめる巨大なキックは、ハードテクノ～インダストリアル系のバックボーンを磨き上げて生まれた。 曲中の「Bassface!」「Bass!」シャウトは、Slipkn…

TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアＸＶ」挿入歌。歌唱はお馴染み水樹奈々。 200BPMのシンフォニックな4つ打ち楽曲で、挿入歌とはいえあの「Vitalization」や「TESTAMENT」を凌駕するパワーと歌唱難易度を誇る。 シンフォギアシリーズは、もともと歌えるキャス…

Footworxx「Generation XXA」より。おそらく新人アーティストが中心のコンピレーション。 中でもThe Motordogs（伊）はF. NoizeやDelta 9とのコラボが実現しているアーティスト。 175BPMとFootworxxの曲にしては遅いものの、その分高圧力のキックを堪能でき…

エネルギーに溢れたキャラクターと歌声、メッセージでオーディエンスを沸かせるゴスペル仕込みのシンガー・Lizzo（リゾ）。 コンプレックスがあったとしてもみんな素晴らしいと発信する姿は、アメリカ的ダイバーシティの新たな体現者。 アルバム「Cuz I Love…

Barong FamilyにもフィーチャーされたSHIMICAらの楽曲。 登場するのはアジアにルーツを持つラッパーらで、中国語を交えたラップを展開。 中国でライムといえば漢詩かなと思いつつ、踊れるビートで独特の雰囲気に包まれる。 www.youtube.com

度重なる解散を経て今年再始動したフォークユニット・アリスの曲（1976）。 歌詞の内容から、主人公は服毒自殺を図っていると想像できる。 スネアの裏打ちでビートは活き活きしているのに、歌は「Bye Bye Bye…」と消えゆくのが対照的。 Alice the Best - Too…