RIZARDI the HB

RIZARDI(リザーディ)の音楽ブログ/HARDCORE BEAST

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

命に嫌われている。 / カンザキイオリ

ボカロP・カンザキイオリの出世作であり、初音ミクでの発表ののちにセルフカバーに転向した。 自分は死んでもいいと歌いながら、それが命を軽々しく見ることだと説く。死生観と生き足掻く心、激情の裏の矛盾を突き付ける。 朗々とした歌声と磨かれた詩は、ど…

Asmodeus ~Be loyal to your desires~ / Garbagecan vs CS4W

若き”Gothic Hardcore”の伝道師2人のハイエナジーな競作。 ハードコアとダブステップをダイナミックに行き来しながら、貪るように畳みかける。 主メロを必要としない作風のハードコアも多い昨今、しっかりハーモニーを組んだ曲もまた良き。 soundcloud.com

Thank You 4 Moshing With Me / G-Buck

イケイケ感・ヘヴィさ・ワルさどこをとってもG-Buckは凄い。 ドラムステップともトラップとも少し違う新しい切り口の曲で、「こんなのがあるのか」とフレッシュな喜びがあった。 Gは多分GangstaだしBuckは金(コイン)なんだけど、日本語として読むと「自爆…

The Kingdom of Ice / Rhapsody of Fire

前作からドラマーが交代となったRhapsody Of Fire、最新作「Glory for Salvation」をついにリリース。 Rhapsodyは2曲目のキラー率が高く、この曲も例外ではない。中盤~終盤にかけてのクラシカルなギターの畳みかけが熱い。 曲名はLuca TurilliやFabio Lione…

Prism / DJIPE (11/26)

長きにわたってほのめかされ続けてやっとリリースされたこのアルバムは、間違いなくDJIPEの傑作。 キラキラ輝く”プリズム”のイメージとは裏腹に、一聴しただけでは掴み切れないカオティックなトラックメイキングが放り込まれる。ちなみに200BPM。 この曲や「…

P S Y C H O / Warface

28曲の大ボリュームアルバムをリリースし熟練のプロデューサー・Warface。 どの曲も芯がしっかりしていて、ブレイクにはさまざまなジャンルが割り込む中、「P S Y C H O」はトラップメタルの香を感じられてインパクト大。 Warface(元Triax)といえばプロデ…

Rose / shela

shelaは、浜崎あゆみや倖田來未などと同じくavexからデビューした女性歌手。ゼロ年代には特に活躍し、アニメやドラマのタイアップも経験してきた。 近々の音楽活動は見られず、このイケイケのavex感もあって、多くの人に懐メロとして聴かれている印象があっ…

Afflict feat. Risa Yuzuki / Laur

Laurが今秋2作同時にアルバムリリース。「Afflict」側の表題曲は、女性ヴォーカルのメタルナンバー。 この単語には”ひどく苦しめる”という意味があり、歌詞も「痛み」にフォーカスしたものになっている。 勇ましくも身を裂くようなメタルサウンドは、ドラム…

FASTLANE (prod by umru + Yung Skrrt) / Aaron Cartier (11/22)

Cake Popの一員、Aaron Cartierの最新アルバム「SMILE SEASON」…何と30曲の大ボリューム。 常に声をひっくり返して喚くこの曲が1曲目で、初っ端で「!?」となること確実。 ビートの主張も相当に激しく、盛大に火花を散らすトラックメイキングが分かる。 you…

you (nightcored) / hirihiri (11/21)

hirihiriがM3に合わせてリリースしたEP「duckweed」から、不思議なタイトルの1曲。 中盤の付点8分のアグレッシヴな高域畳みかけが、オーバーワーク気味のテンションを演出する。 気持ち良い壊れ感のあるHyperpopが日本にもあることが楽しい。 hirihiri.bandc…

DOGGO / Major Conspiracy

リリースはまだまだ少ないながらも、一癖ある音作りで存在感は高いMajor Conspiracy(蘭)。 「DOGGO」のイカツさとかワルさはBarbaricのカラーにぴったり。 Juliëxとの「Time Machine」も負けじとパワフルでリピートしたくなる。 youtu.be

Take Cover / DJ Sharpnel (11/19)

Gabberを現在に顕現させる、歴戦の日本人コンポーザーたちが激突するコンピレーションアルバム…その名も「Fucking Hardcore Tokyo」。 オランダの「Mokum Records」は、その舞台としてこれ以上ない程ふさわしい。 DJ Sharpnelはアニメ・ゲーム・サブカルとい…

Suéltate (From Sing 2) / Sam i feat. Anitta, BIA & Jarina De Marco

日本では来年春の公開が予定されている映画「シング:ネクストステージ」から、書き下ろしの新曲が解禁。 これまでのイメージからは想像もつかない濃ゆいブラジル系ソングで、そんな曲がストーリーにどんな奥行きを与えるのか期待が高まった。 AnittaやJarin…

DELICIOUS. / TWEEDEES (11/17)

Cymbalsなどで活躍した沖井礼二が現在在籍しているバンド・TWEEDEES。 何となくpop'n musicの「neu」(別称ニエンテ)っぽいなと思った。「neu」の方が10年以上リリースが先でも、逆に「neu」作曲者のwacに多大な影響をもたらしたのが沖井礼二であることはよ…

Return Of The Damagers / Hellfish & Producer

Deathchant Records100作目のリリースを、オーナーHellfishとThe DJ Producer(英)が祝福する。 尖ったブレイクスと重量感あるキックが渾然一体となり、姿を変えながら煽り立てる刺激的な1曲。 同作は3部に分かれ、KutskiやAngerfist等も参戦中。Angerfist…

【M3-2021秋特集⑪】WRATH (We Rage Against The Humanity) / QURELESS & RIZARDI

”我々は人類へ憤怒 (WRATH)する”という強烈なメッセージを掲げ、ティーンの頃から激烈なエクストリームミュージックで鳴らしていたQURELESSを招聘した。 ジャンル的には「デジタルハードコア VS. トラップメタル」と位置づけ、デジタルハードコア⇒QURELESS、…

Creatures [Revelation] / Death Tour

歪み全開のトラップメタル「Rebirth」「D*E*S*T*R*O*Y EP」でDeath Tourを見つけ、最新曲に自然と手が伸びる。 するとこっちはデジタルの波に乗ったパンクサウンドで、裏打ちスネアがドライブ感を煽るあのノリ。後半はググッと音の密度が上がる。 トラップメ…

【M3-2021秋特集⑩】SOS! / RIZARDI & SOS! Official Supporterz

RIZARDIとRIZARDIに素材を送ってくれた優しいナカマたち(SOS! Official Supporterz)によって、突如引き起こされたこの緊急事態。 一部の素材を人々に委ねたことで、着地点が読めないスリルもまた一興。 ド頭の超高音キックは、アタックに注目すればモール…

The Silence / 9mm Parabellum Bullet

演奏の烈しさとは裏腹な叙情性あふれるメロディ使いでハマったバンド。 ”The Silence”は2013年のアルバム「Dawning」の最後に位置する疾走曲。サビのコードの動き方が熱いことをよく覚えていた。 久々に”生命のワルツ”を聴こうと思ったら続けて色々聴いてし…

【M3-2021秋特集⑨】Manic Method / FALCHiON

レーベルメンバー以外でただひとり、前作「THE BREAKING DAWN」から続投のFALCHiON。 並みならぬ焦躁感と切迫感に駆り立てられながら、強力なサウンドの数々が240BPMの超高速で交錯し続ける。ここで”Operation”の統制がだんだんと乱れていく様子を思い描く。…

Farewell / Ender & MBK

突然のBarbaricデビューとなったEnderは、かつてAndy The Coreと「HARI HARI」を出した人。 民族っぽい旋律が響くブレイクは非常に印象的で、「HARI HARI」のブルースといいEnderのキャッチーな部分かも知れない。 その分ドロップは「MBK濃い!!!」と言わ…

【M3-2021秋特集⑧】I wanna break it / h11ky

今回初めてGoHに招いたh11ky(ヒッキー)は、収録した他のどの曲と一線を画すような質感のハードコアを披露。 8曲目で230BPMとかなり速く、「Operation: GEPARD」はこの辺りから混沌とした様相を呈してくる。 さながらMBKやCryogenicの如く無慈悲に圧し潰す…

Stars Can't Shine / Aekhlorią

曲を公開したりコメントを返すのがSunhiausaなので、別名義である可能性が高い。 美ハーモニーフレンチコアを得意とするSunhiausaに代わって、”Aekhlorią”はなんと美ハーモニーエクストラトーンを作る。 1stドロップに見られる、キックの連打速度を変えてベ…

Breaking The Rules Of Heavy Metal / Temperance (11/11)

イタリアのパワーメタルバンド・Temperanceの最新曲。 エレクトロニックなアプローチや男女ボーカル構成もあってかAmarantheと比較されがちなのは仕方ないとしても、芯がしっかりしていて聴き応え十分。 タイトルに”ヘヴィ・メタル”を冠する力強さが明確にサ…

【M3-2021秋特集⑦】Uptempians Tool / Coretex

DJとして精力的に活動するCoretexは、日本人として初めてHONG KONG VIOLENCEからのリリースを果たしたトラックメイカーでもある。 ラップやアーメンブレイクといった硬派なサウンドを多数盛り込み、HellfishやAkira・Bryan Furyを彷彿とさせるストイックなス…

【M3-2021秋特集⑥】THE FIRE / GoldenEggs

Uptempoど真ん中をひた走る、ニューフェイスGoldenEggsの太く豪快なビートに総員注目。 前曲「DOGMA BREAKER」から”陽”なバイブスで繋ぎつつ、賑やかなトラックメイキングも相まって「Operation: GEPARD」のハイライトを飾っている。 奔放に見えて1曲として…

Obscene as Cancer / Anaal Nathrakh

2人組バンドAnaal Nathrakh(アナ―ル・ナスラック/英)が2018年にリリースしたアルバム「A New Kind of Horror」より。 この圧倒的轟音・暴力的アトモスフィア・歪み・絶叫。これをバンド自身が称する"エクストリーム・メタル”という表現の他にはなかなか形…

TRGDY PLYBCK / 3l3d3p

2分強の間に何度もビートスイッチし、トラックが常に振動・分裂・変容を続ける。アーティスト名は3を読まず”LDP”と読むらしい。 分類不可能系のイルな音鳴ってる曲はとにかく好奇心をそそられてしまう。 現在「ibitbt」「fckfckfck」を合わせた3曲のみが公開…

【M3-2021秋特集⑤】DOGMA BREAKER / C!PHER

C!PHER(サイファー)とは以前から仲が良く、キックフリークの本領を発揮してもらえた。 一方ロック調のブレイクにじっくりとチャレンジしており、他のどの曲よりも「そうきたか」と思わされた。 DJとして活動する彼の姿を、Gemeinschaft of Hardcore公式You…

【M3-2021秋特集④】Devil's Time / Sunkt8

参加者で唯一、クロスブリード〜インダストリアルを得意としているのがSunkt8。 その方面を貫きながらも、コンピレーションとの親和性は高かった。 その筋では怪物と呼んでも過言ではないThe Satanを彷彿とさせるキック&ベースを披露している。 www.youtube.…