「恋はみずいろ」として日本でもヒットしたヴィッキー・レアンドロス（希）の名曲「L'amour est bleu」を大々的にサンプリングした一曲。 Scooterのレイヴィーでバウンシーなトランスサウンドに懐かしのメロディが乗って、他にはない高揚感を演出している。 …

音楽クリエイターt+pazoliteがTwitter上で「RT数をBPM値に設定して作曲する」という縛りの元で作った曲。→その結果導き出された値は”1962”。 狂ったビート感覚は昔からお手の物で、土台を16分の1の122.625BPMでスタートしてサビのキックを64分音符にしてこれ…

Neophyte Recordsのリミックスコンテストを勝ち抜いた新星・INVADE（蘭）。待望の初ソロはガシガシ声を刻むパワータイプで。 俳優のシャイア・ラブーフがグリーンバックでアツく語り掛ける話題の動画が元ネタで、NIKEではない。1:43～の引っ込み気味な「Do I…

タンザニアやウガンダから発信する音楽レーベル「Nyege Nyege Tapes」の基礎となるコンピレーション。 アフリカっぽいヴォーカル・チャントも聴こえるが、ビートが超高速でテケテケしてて常時躁状態なダンスミュージックが”Singeli”というスタイル。 レイヴ…

YENTOWN所属ラッパー・kZmの最新AL「DISTORTION」より。 野田洋次郎（RADWIMPS）とのコラボ「追憶」などエモーショナルな表現力が光る中、「バグり」はロッテルダムテクノ然とした歪みまくりの異色作。 リリックもまともじゃない風で、思考が追い付かないま…

KrewellaとNERVO（豪）…女性デュオ同士記念すべき初コラボは、神秘的なヒンディー系ダンスポップ。 バングラビートが曲を引っ張る中、後半にはインドにルーツを持つラッパー／歌手のRaja Kumariが参戦して確たる説得力が生まれる。 Raja Kumariの声を聴いて…

ビートメイキングもこなすラッパー・JPEGMAFIAのアルバム「Veteran」より。 ラップよりもサウンドがかなり実験的なのが特色で、このアルバムも「その音入っちゃう！？」的なインパクトが持続した。 飴を口で転がすような音がバイノーラルで入ってるのが刺激…

DJ・プロデューサーデュオ”Insanity”の分裂後、Riøt（蘭）が初ソロEPをリリース。 元”Insanity”のもう1人は引き続きInsanity（英）として活動中。 Warmonger（露）とはほんの1か月前の「We Will Live」ぶりの合作で、Uptempoとしては切ない系のコード・ハー…

テレビ東京「家、ついて行ってイイですか？」に出演した日系アメリカ人のミュージシャン”shigecki”が公開した曲。 トータルな作風としてはインディーポップ系が目立っており、「Brooklyn Boy」は物憂げなヴォーカルとローファイなトラックが融け合って心地よ…

リリースはまだ少ないものの、Charly Lownoise & Re-Styleのリミックスも秀逸だったRayvolt（蘭）。原曲のメロディアスさを引継ぎ、ベースがブイブイきいてて近年らしい "Euphoric Frenchcore" に生まれ変わった。 今のところ「Rayvolt」で検索すると自転車…

突然発表されたGearbox Digitalのロックダウン向けコンピレーション第2弾。今度は高BPMのハードコアもちらほら。 名作”ゲーム”「テトリス」でも馴染み深いロシア民謡「コロブチカ」のメロディを大々的に借りて、Xtra Rawではっちゃける。 コロブチカ成分が消…

日本のラッパーD-SETO (ex. Demon seto) の曲。 強烈なタイトルのインパクトもさることながら、100％16分音符で淀みなく流れるフックで伸してく圧力にも押される。ワードの並べ方聴かせ方が巧い。 トラップビートどろっどろのアンダーグラウンド系Jラップ、…

Theracordsのサブレーベル「Theracords LABS」から、荘重なCriminal Mayhem（独・伊）の1曲。 ハードテクノ寄りのRawstyleが並ぶ中、ソロで入るパイプオルガンが強く印象に残る。後半はそれが融け合っていく。 「Theracords LABS」のジャケットは黒と緑で揃…

ラッパーとして、トラックメーカーとして個性的なセンス・サウンドメイキングで魅了するタイラー・ザ・クリエイターのAL「IGOR」からシングルカットされた曲。 メインヴォーカルもコーラスもサンプルも厚く包み込むようなアレンジはローファイヒップホップと…

新しい才能を発掘する「Family Matters」シリーズ最新作”Vol.7”を締めくくる、Hostile（墺）の異色サウンドに注目。 Barong Familyなのに、並み居るオランダのハードコアレーベルにありそうな高純度ハードコアをぶつける気概。Lil Texas, Ditherに続け。 ”Vo…

KONAMIのコンポーザーTOMOSUKEを軸に、神秘的でファンタジックな世界観で綴る物語音楽プロジェクト「Zektbach」の一編。 オイラーの功績が語られる”ゼータ関数”(ζ(s))と素数の関係性を主題に、ロシア語の歌唱と数学の秘術を思わせる理知的なフレーズが流れて…

ダンスホールレゲエの軽快なビートに乗せて、ガールズパワーの過激なトコが大放出するパーティーチューン。 日本語に中南米的バイブスをミックスした新鮮でインパクト強い音は、デビュー曲「The Perfect Vision」の地点ですでに発揮されていたMINMIの強み。 …

EminemとRoyce da 5'9"が手を組んだ極悪ユニット「Bad Meets Evil」が産み落とした危険な1枚「Hell: The Sequel」。 Royce da 5'9"のいるグループSlaughterhouseと合わせて5人、曲が進むに連れてラップが速く混沌となっていく様が意識を掴んで離さない。 フ…

RebelionのリミックスやN-Vitralとの合作を経て勢いづくImperialが、意外や意外、Triple SixのNstinctと手を組んだ。 ハードスタイルよりハードなスタイルを追い求めるScantraxx Black Labelのリリースでも極めて速い210BPMのバンガーな1曲。 ベースの音程が…

What So Not & Diablo「OOGAHDAM!」のリミックスがイケてた（←特に1:05～の1stドロップはかなりの暴れ具合）Tek Genesis（豪）のシングル。 緻密に作りこまれたベース＆グリッチのグルーヴが生む、サイバーで無機質・不穏な空間。 こういうテクい実験的なの…

孤高のRawstyleプロデューサーRegain（波）＋いつでもスケールのでかいEcstatic（蘭）の最新曲。 クワイアがこれでもかとねじ込まれ、濃密トラックのダークさが際立ってくる。 EcstaticがEuphoric系のユニットなこともあり、Rawの暴れ方の中にたっぷりメロデ…

ドラマ「美食探偵 明智五郎」主題歌。プロデューサーとして小袋成彬も連名でクレジットされている。 ポストR&Bやローファイヒップホップのような洋楽的トラック構成、J-POP的なメロディ・コード。そして全てをつなぎ留める宇多田ヒカルのシグネチャーたる歌…

Ncrypta（独）が立ち上げたレーベル「Identity Records」の船出となった大作のボーナストラックとして、まるで映画のエンドロールが流れそうなオーケストラアレンジが収録。 原曲で既に7th, 9thの音を強調するなど、Rawstyleにしてはコードワークが一歩踏み…

AngerfistとMiss K8の黄金コラボがドロップした「Immortality EP」には、地名を冠した合作3曲が新曲・リメイク・リミックスとして収録。 ウィル・スミスの語りが入る「Bogotá」（コロンビア）は尺が半分以下になり、原曲のエピックさを残しつつも大胆なキッ…

ハワイ出身の女優で、日本で歌手デビューを果たしたジェニファー。 ジュディ・オングや桂銀淑、ロザンナ（ヒデとロザンナ）など、日本語の歌謡曲を唄う外国人歌手は多く、その趣・親和性は昭和から広く受け入れられてきた。 同じシングルでは、毛色の違った…

Barong Familyで近頃進んでいるラテン系ダンスミュージックコンピ”Latin Family ”最新作の1曲。 ベースをブイブイいわすバイレファンキ向きのファットなビートを取り込んでいて、中間で一気にテンポを落とすさらなる刺激がいい。 Yellow ClawやJuyen Sebulba…

TLから見つけたローファイヒップホップ曲。 日本の歌曲「愛と死をみつめて」が断片的にサンプリングされて、独特な感覚がまざまざと来る。 ここでローファイ→レトロサウンドと合わせることの合理性を掴む。 youtu.be

Ran-Dの最新フルアルバム「We Rule The Night」を締めくくるVillain（蘭）との新曲。 ハードスタイルからフレンチコアへ曲調がシフトするギミックより、週末にパーティーに行った人が月曜日に足のマメ、倦怠感、全身の痛みなどを訴える→「Monday Syndrome」…

すっかりお馴染みになったコンビの最新曲が、シーンに雷鳴が如く轟く。勇壮なOhコーラスは「Kick Van Staal」を思い出す（Never Surrender自身の録音？）。 2人のトラックメイキングがとにかく器用で、クセのある音まで種々の音を淀みなく1つの流れにまとめ…

Party Favorがラッパーとコラボした2曲入りEPのB-side。今「Party Favor」で検索するとビリー・アイリッシュの曲が出てしまうのが気の毒なところ。 2分ちょっとの短さながら、手っ取り早くトラップパワーを発揮する爆発力の高い1曲。 きのうリリースの新EP「…