RIZARDI the HB

RIZARDI(リザーディ)の音楽ブログ/HARDCORE BEAST

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Metalcore / Miss Enemy & DJ Interceptorz

Miss Enemy(伊)のデビューEPから1曲。初めてRIZARDIがこの組み合わせを聴いたBrutaleの「Brutalize」と同じ2015年。 ”メタルコア”というタイトルに偽りなしと思えるのが、DJ Interceptorzのボーカルではなかろうか。 今聴いてもこのMiss Enemyサウンドはヘ…

Dim Mak / M-Project & Kamikaze

長きにわたって世界のレイヴミュージックの変遷に身を置くM-Project(日)と、現在進行形でオールドスクールを貫くKamikaze(日)。 まさかもまさか、ふたりの日本人が本場の”Mokum Records”で直接対決するというアツい展開になるとは。Gabberで踊れや若人よ…

MONTERO (Call Me By Your Name) / Lil Nas X

LGBTQカルチャーの表現者として立ち上がり、バズの申し子とかカウボーイとかそういう当初のイメージを更新していくのを肌で感じる1曲。 同性愛に繋がる示唆を色濃く織り交ぜ、タイトルとして自身の本名を冠して打ち出す凄みにリスペクトを禁じ得ない。 MVで…

Grata feat. XANAKIN SKYWOK / My$ter

これから注目していきたい、日本のスクリーム・ラッパーMy$ter。 XANAKIN SKYWOKのバース中はビートのテンポが3回もチェンジし、流れを裏切る展開が強くこの曲を印象付ける。 久保田早紀「異邦人」のエキゾチックなイントロがサンプリングされ、とかく怪しく…

Cali Beat / Chem D

160BPMと190BPMの2種類を用意するという、ユニークな試みのChem D(伊)新曲。 2番目のハーフドロップがBarong Familyっぽさすらあるのが、190になると全体ガシガシしたフレンチコアに聴こえてくる。 曲自体は同じで相似形(?)みたいなのに、一言ではまと…

We Are Hardcore / Re-Style

Masters of Hardcoreが再び送る現在進行形ハードコアの頂点コンピ「Insurrection」。前作「Dominator - We Will Prevail」にはいなかったプロデューサーの一人がRe-Style(蘭)。 フレンチコアをベースに美麗なメロディに重きを置く近年の作風から一転、かつ…

Emilio Rizzini / DJ Genki

DJ Genkiがトランスの名跡を愚直なまでに呼び起こす。具体的には「Russian Roulette (Bazooka)」「FIRE FIRE (StripE)」あたり。 ”そこまでやる!?”とツッコまんばかりの展開が詰まっていて、思わずニッコリ。 タイトルはなぜか銃のブランドを指し、「エミ…

Immoral / Koalaz

実のところ別の”Koalaz”を探すうちに偶然出会った、これぞDEATHSTEP。 突き刺さるスネアドラムおよび無慈悲に呻くベースを聴きながら、地元の道を歩く異世界観。 「ズのムレム乙」という表記は公式なようでなんともユニークに見える。 soundcloud.com

Atom / Supire

Prototypes Records唯一の日本人コンポーザー・Supireによる、届きたての新曲。 緻密なインダストリアル系のビートメイキングはHeresy(TTMのサブレーベル)辺りにも近いものがあって、SF感も垣間見える。 巨大な力がうごめいているような、息をもつかせぬ展…

Secret Party / GARNiDELiA

ハロウィンライブのために作られた、GARNiDELiA流ハロウィンソング(2020)。 シンセドラムの3連リズムがハロウィンらしくスプーキー。リフのシンセバッキングの音色が好き。 ボーカルのメイリア(MARiA)がポケモンDPのエンディングテーマを歌ってた水橋舞…

Blasian Baddie / Kaede

日系のラッパーMurakamiKaedeが見せるSwagなナンバー。 「皆が見るから嫌になっちゃう」突然ドロップする日本語のパンチライン度が高すぎて中毒。 グライムの流れを汲むビートが拍の頭をくらます感覚が、ラインの数々を鮮やかに強調して心地よい。 youtu.be

When Angels Cry / Thyron

Rawstyle街道まっしぐらのThyronがBrennan Heartのレーベル「I AM HARDSTYLE」にサイン、早くもシングルが到着。 それこそ”Hardstyle”に立ち返るのかと思いきや、エピックなブレイクを抜けてテッキーさに磨きのかかった未来志向なRaw寄りドロップが飛んでく…

Where’s My Money / WarStrike

Hardcore Franceにもにじり寄るUptempoの波。 DJであるWarStrike初のレーベルリリースであり、ツボを押さえた暴れっぷりと完成度の高さから、近年のシーンをキチンと吟味したうえで放った一曲と読み取れる。 WarStrike本人のSoundCloudを探し、そこからたど…

Свет на лицо / Skurt

Betavoice(露)のイケイケな別プロジェクト「Skurt」。 Hardbass→Trap→Hardstyle→Hardcoreをひと息に横断する、やりたい放題ロシアンレイヴスタイル。これを楽しまずにどうする… むしろBetavoiceのリリースでは、あえて溢れんばかりの露西亜色を封じている…

Hungarian Dance No.5 / Hardcore Synth Orchestra

かのDancemania Speedコンピシリーズに「classical SPEED」があったらしい。人気シリーズなだけあってWikiの記事もある。 ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」が速い4つ打ちに変化を遂げ、150年も前のこのコードやメロディがクラブサウンドにも合うというこ…

もしかしてPARTII / 小林幸子・美樹克彦

1984年発売のデュエットソング。小林幸子「もしかして」の作詞・作曲を手掛けた美樹克彦自ら、同じメロディ・曲構成でその物語の続きを描いた。 可憐な女性が頑張る「もしかして」から場面は進み、こんどは男性と甘い駆け引きが繰り広げられる。 一時期「も…

がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ / 「私」(CV.悠木碧)

近年稀に見るエクストリームなアニソンにエンカウント。悠木碧の気迫の一人称系高速シャウトが、一般的に”サビ”と呼ばれる部分だったと後で気付いた経緯。 作曲の橘亮祐・篠崎あやとは、同人・ゲーム界隈だと「Massive New Krew」として知られ、その一面を頭…

larva / ガリガリさむし

SEGAの音ゲーで遊べるオリジナル曲。 高圧力で突き抜けたトラックメイキングを最後の1秒まで楽しめ、まさに音ゲー曲の模範に感じた。 larvaが「幼虫」だから「さ"むし"」なのかと考えを巡らせるも、ツウならきっと注目すべきはそこではないはず? youtu.be

Infinity / Hard Driver & B-Front

Hardstyleの核心を突くB-Front(蘭)との最新曲。今後のアルバムのタイトルが”Chemistry”であるだけに、構造式を模したデザインがクール。 曲構成が模範といえるほど完璧で、期待感・高揚感に一点の曇りもない。 普段音楽を聴くときに奇ッ怪なサウンドを追い…

End The Earth III / Ophidian

Ophidianは「End The Earth」と題する曲を過去に2曲作っているが、それらが退廃的な美しさを見せる曲だったのに対し、「III」は一転して破滅的。 歪み切った音には品があるがおどろおどろしく、特に(動画)3:52~以降は音の構成が見えないほどに錯綜・混迷…

How Many / Xterminate

Darkside Unleashed・Footworxxでのリリース経験のあるXterminate(英)。初のEPを聴いて「そう!この威力だよ!」と深く納得。 UptempoシーンでノリにノっているThe Dark Horror, YunKeまで加わっての総力戦ぶりも見逃せない。 Uptempoは若いクリエイターが…

De-a lungul vieţii / 倉持武志

”ドラキュラ”という名前にも通ずるルーマニア語で歌う、32人の大編成コーラスの勇ましさ。 曲名は「命ある限り」と訳され、初めてこの曲を聴いたのは「pop'n music Sunny Park」だった。 パチスロは未経験。でももしプレイ中にこの曲が流れてきたら、興奮で…

恋獄対刃 / あるふぁ+凜々

「SOUND VOLTEX EXCEED GEAR」で初収録。数秒のプレビューで”これだ”と直感してしまった1曲。 主役たるはヘヴィなトラップビートに乗ったフィメールラップ。ギラついた”ガールクラッシュ”の様相で高まる。 歪み系の4ビートに持っていって意表を突く展開はゲ…

粧し込んだ日にかぎって / アイナ・ジ・エンド

BiSHとして際立って鮮烈な歌声を届けてきたアイナ・ジ・エンドが、本格的にシンガーソングライターの道に立つ。 幅広くPOPを展開する中でも、この曲は90〜00年台のバンド系ポップを思わせるセンチメンタルなサウンドに仕上がっている。 「愛してるよ…」のリ…

分からない / ろん×黒魔

セガから始動した「言ノ葉プロジェクト」からの1曲。他の楽曲とは世界観が続いていて、ゲーム・小説などとのメディアミックスも展開されている。 痛快なラウドロックチューンで、サビの真ん中に派手なカットアップがあって初聴きで驚いた。 実のところ、黒魔…

World / Bel Air Witch

Steve Aokiのダンス系レーベル「Dim Mak」の無料DLゾーン”New Noise”に、インパクト大の新曲が到着。Twitter上で発見。 HardstyleやFuture Pop的な要素が詰まった強力なトラックで、ビシバシツボを押さえられる感じが痛快。 ほかにリリースも情報もなく未だ…

When I Led The Guard / Scar (David Oyelowo)

アニメシリーズ「ライオン・ガード」で、炎として復活したスカーがかつて己の目に刻まれた傷”Scar”と、傷に込められた情念を歌い上げる壮絶な劇中歌。 スカーと言えば名ヴィランソング「準備しておけ(Be Prepared)」(ライオン・キング)も歌っていて、も…

俺たちの明日 / 東京スカパラダイスオーケストラ×高橋一生

エレファントカシマシのトリビュート・カバー・アルバムからの1曲で、おなじみの原曲がまさかのレゲエ調に姿を変えた。 音域が2オクターブ半もあるこの歌をアレンジを交え歌いきって、高橋一生のシンガーとしての力量も感じる。 たまたま前に「明日以外すべ…

Cyber Heart / Varmint

最近ではUpcoming Recordsにも仲間入りを果たした、ウクライナからVarmintの「Cyber Heart」(2020)。 曲のフレーバーとして8bitチックな音遣いが随所に仕込まれている。ブレイク直後、おもちゃの人形を誤って踏んでしまった的なキック(動画1:15~)に心を…

Brainstorm / Monny (3/2)

Lunaticらのレーベル「Hell's Recordings」からの新曲。 突如挿入されるブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」の旋律が耳を引く。しれっと途中で移調もする。 このメロディを軸にテンポの上昇・下降も行っており、猪突猛進の様に見えて緩急がはっきりついて…