RIZARDI the HB

RIZARDI(リザーディ)の音楽ブログ/HARDCORE BEAST

POPS

Mental (feat. Slump6s & glaive) / Whethan (3/22)

ヒップホップ寄りのSlump6sにインディーポップ寄りのglaive。 ルーズな風合いの中にHyperpop由来の刺激的な音色が据えられ、モダンなエモーショナルさが宿る。 3者3様の音楽スタイルの交点にあるようなバランスも感じる。 www.youtube.com

UnAlive / Mori Calliope(森カリオペ)(3/21)

突如として発表されたMori Calliope(hololiveEN)のメジャーファーストアルバム「UnAlive」から、英日2バージョンで歌われた表題曲。 パワーボーカルもテクニカルなラップも美しくキレのある発音で、凄まじい推進力を曲に宿す。 メジャーということもあって…

达拉崩吧 / 周深 (3/19)

「ダラボンバ」勇者が姫を助けるためドラゴンと戦うストーリーのはずが、登場人物の名前が長い(漢字13文字)のがこの曲のコア。 サビでその名前を連呼するという強烈な展開に加え、複数の人物を演じ分ける愉快さもあって中毒性は絶大。 中国のボーカロイド…

Trouble / Troye Sivan, Jay Som (3/12)

シンガーソングライターのトロイ・シヴァンが、主演を務める映画「Three Months」に書き下ろした新曲の一つ。 ドラムの目立つ歪みが心地よく、それにより瑞々しいレトロフューチャー感を感じる一曲。 ちなみに「Three Months」はシヴァン本人と同じくゲイの…

all i want / Fraxiom (3/8)

カートゥン的でミステリアスな雰囲気を纏うHyperpop系のFraxiom。 ビートのノリが良いのが逆に不穏な作りになっていて、底が見えない感じ。 この曲のタイトルはumruらと組んだ「all i need」によく似ている。 open.spotify.com

Totuuksia popmusiikista / Vesala (3/7)

フィンランドのシンガーが、Paula Vesalaとして手がけるシンセポップ。 曲が進むにつれてテンポとビートパターンがグリグリ変わり不思議な感じ。 この曲を表題とするEPはカラフルで実験的な作風を持っていて、クセになる要素が満載。 youtu.be

How Deep Is Your Love / Bee Gees (2/22)

ジョン・トラボルタが主演した映画「サタデー・ナイト・フィーバー」に起用された爆発的ヒットソング。邦題は「愛はきらめきの中に」。 大盛り上がりなことを「フィーバー」と表現するのはこの映画から広まったものとされており、死語ともみなされる。 自分…

Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight) / ABBA

去年はABBAの復活イヤーとなり、ノスタルジーを突き動かされた人も多かった。 それから今日になってこの歌を思い出したのは、コレをサンプリングしたAndy The CoreとUnicorn On Ketamineの曲と結びついたから。 ABBAのヒット曲は自分でもなじみのある曲ばか…

SAOKO / ROSALÍA (2/6)

多くのスターから熱視線を浴び、ファッションや社会問題に関しても頻繁にクローズアップされるようになったラテンシンガー・ROSALÍA。 ROSALÍAが発する単語”SAOKO (Saoco)”の語感が鮮烈で刺激的で、掴みは決まった。2分強の短さながら、刻一刻とフレーズが形…

O Superman / Laurie Anderson

Arcaがリミックスしたという情報を受け取り、ちょっと聴いてみた芸術家ローリー・アンダーソン。 アルバム「Big Science」は40年も前のリリースであるが、ヴォコーダーやカットアップといった電子音楽の手法がふんだんに盛り込まれた。「O Superman」はまる…

BURNING TIRES (feat. Knapsack & VALENTINE) / FROMTHEHEART (1/18)

顔のあるハートがヘッドホンをつけているロゴマークのおかげもあってか、どこかハートフルで温かさ・親しみやすさを感じる。「BURNING TIRES」は1分しかないので導入に最適。 歪みに歪む太い808は、underscores寄りのインディーロック系Hyperpopを思わせる。…

On The Floor (feat. Pitbull) / Jennifer Lopez (1/2)

Los Kjarkasの「Llorando se fue」およびKaomaの「Lambada」をサビに引用した、ジェニファー・ロペス最大のヒット曲。 ラッパーのピットブルとともにラテンのルーツを織り上げたナンバーといえる。 「今日はフロアで踊り明かそう」というメッセージがストレ…

The Fox (What Does the Fox Say?) / Ylvis (1/1)

どこまでもキャッチーでおかしなスキャットとともに、ヴァイラルヒットが生まれた。 「キツネは何て鳴くんだよ!?」…そんな素朴な疑問に対し、日本では「コンコン」で解決してしまうのも風流な話。 初めて聴いた時は歌詞を見ておらず「WTF (did you) say」…

Champion Lover (Lady Bee Remix) / Nina Sky (12/19)

昔作っていたプレイリストに「Champion Lover」があって、聴き返すついでにリミックスも再生。 「Lady Bee Remix」は、オリジナルのトロピカルな部分が粘りのあるブイブイしたビートに変わって、中毒性(むしろ毒っ気?)が増した。 ニーナ・スカイは人名で…

Saltfields (The Layman's Ultimate 7-Step Guide to a Life of Poserdom: There’s nothing we can do!) / underscores

ポップスやパンクを鳴らしながら、過剰に割ってクラッシュさせるHyperpopノリを有するunderscores(米)。「six impala」のメンバーでもある。 終盤、瑞々しいオケと歌がグリッチまみれになり、大量のSEとともに押し流されながら曲が終わる。 この曲は最新EP…

Grown (feat. 空音 & yama) / Yaffle

ポケモン25周年を記念するグローバルなコンピレーションに、日本人として参加したYaffle(ポケモン世代)。 おおよその素材は同じ兄弟曲「Reconnect」に対し、こちらは鬼バズラッパー&歌手の空音 & yamaが彩る。「Reconnect」がアメリカ寄りなら「Grown」は…

Sugared Up / twst

砂糖菓子を富に例え、自分が歌えばさらに甘さを増していく… そこにチャイコフスキーの「金平糖の踊り(くるみ割り人形より)」を大胆にサンプリングする鋭さ。 ハイパーポップ的な毒を纏わせた抜群の切れ味でのし上がる。 youtu.be

Músculos / Arca

レディー・ガガのリミックスも手掛けたArcaの新たなる境地。その”足跡”は、11月30日から4日間毎日アルバム1作ずつ、なんと計4作・47曲をリリースするという恐るべき形で示された。 「Músculos」は4作目にあたる「kiCK iiiii」に収録され、拍子を感じさせない…

Suéltate (From Sing 2) / Sam i feat. Anitta, BIA & Jarina De Marco

日本では来年春の公開が予定されている映画「シング:ネクストステージ」から、書き下ろしの新曲が解禁。 これまでのイメージからは想像もつかない濃ゆいブラジル系ソングで、そんな曲がストーリーにどんな奥行きを与えるのか期待が高まった。 AnittaやJarin…

Chainmail / Dorian Electra

ポップスの常識を次々塗り替え、それを煽動するジーニアスDorian Electra再来。去年のアルバム「My Agenda」はきょうデラックスにアップデートされた。全力推し。 新曲のうちの一つ「Chainmail」はなんとRawstyle風であり、ガツガツ感ゴリゴリ感が前に押し出…

Love Gang feat. Charli XCX / Whethan (11/1)

Charli XCXの持ち味たるラメラメのポップセンスを、気鋭のビートメーカーWhethanが引き立てる構図。 サブベースの鳴りが凄いせいか、どことなくHyperpopっぽさもうかがえる。←Charli XCXのイメージもあるかも こういう点でトゲを秘めてる印象も見えて、バラ…

Cry Me A River / Justin Timberlake (10/10)

ボーイズグループ*NSYNCのメンバーとしても活躍したジャスティン・ティンバーレイクのヒット曲。 緊密なコーラスとボイスパーカッションが曲を支えている。ついでにキーが同じG♯マイナーの「Bye Bye Bye(*NSYNC)」を思い出すところもある。 Timbaland(テ…

Crave / Years & Years (10/8)

オリー・アレクサンダーによるソロプロジェクトになったYears & Years。そして最新アルバムからダンスナンバーとしても光る先行シングル。 ”かつての痛みさえも欲してしまうんだ”と歌うボーカルがぬらぬらと艶めかしい。 曲を引き締めるパートでディミニッシ…

LIFE AFTER SALEM / Lil Nas X

Lil Nas X待望のアルバム「MONTERO」の中でもひときわダークで、悲しみにあふれた歌を聴かせるのが「LIFE AFTER SALEM」。ラップというよりむしろエモ系のロックにまで進出している。 SALEMは”魔女裁判”が本当に起こったセイラムという地名であり、ポップス…

STAY / The Kid LAROI, Justin Bieber (9/15)

TikTokで流行ってる!と情報を掴んで、これこそ俗にいう”エモさ”ですねなんて言いながら聴いた。嗚呼、シンセポップ… The Kid LAROIの飾らない若々しさが、ジャスティン・ビーバーによってさらにエンハンスされるという巧みな魅せ方。この辺「今だから刺さる…

Dropout Boulevard / End of the World (9/14)

「End of the World」は、日本のバンド・SEKAI NO OWARIが海外展開のために使っているアーティスト名。この曲も、元々日本でリリース済みの「Dropout」の別バージョンらしい。 日本では幾分きらびやかでファンタジックな曲が強いイメージがあって、こういう…

GO PHUCK URSELF / Royal & The Serpent (9/7)

シンガーとしての雰囲気はロック系なのにトラックメイキングがところどころDylan Bradyっぽいのが”そう来るか!”で面白い。 Spotifyのプレイリストで出会って、調べてみたところ去年のシングルが1億近い再生数を叩き出しているらしいので、逃さずチェックし…

Sour Candy (Shygirl & Mura Masa Remix) / Lady Gaga & BLACKPINK (9/3)

レディー・ガガのアルバム「Chromatica」から、待望のリミックスコンピレーションが登場。 Mura MasaのアレンジとShygirlのボーカルはオリジナルに忠実なのに、ゴージャスさがまるっと妖しさとエクスペリメンタルに変容していて興味深い。 ArcaやPabllo Vitt…

XS (Bree Runway Remix) / Rina Sawayama (9/2)

いま世界で影響力を高める日系のミュージシャン、リナ・サワヤマの鮮烈な音楽に触れる。 「XS」は「Excess(過剰)」に繋がり、「この世はモノに溢れてる」現代の裏返しを追及するメッセージを込めている。随所のメタリックなギターはその痛烈さの表れ。 J-P…

Fighter / Imanbek & LP (8/27)

素朴で切なくて、光っていると率直に感じたこの一曲。Imanbekの曲を取り上げるのは早くも2回目になった。 ジャケットにLPという文字があり一瞬レコードでのリリースだろうかと考えたら、LPはシンガー(作曲者)の名前。 リアーナやクリスティーナ・アギレラ…